第ニ章 回想

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「あー、そうそう!能力といえば、今週末の能力測定行くでしょ?」 「ん?アレ今週末だっけ?」 能力を持つ者は、市の公民館に隣接された巨大な施設に一年ごとに召集される。 身体測定みたいなもの、と言えば聞こえはいいが、その実態は能力者を国で管理するための制度。 「あれ面倒臭いんだよなー。俺なんて視力検査みたいなもんだし」 「ゲームみたいで面白いじゃん♪動体視力ゲーム♪」 俺の能力は動体視力がちょっと上がる能力。――というか学校に入る時の能力検査で陽性が出るまで能力だなんて全く思って無かった。実際そういうケースはかなり多いらしい。 ちなみに、蓮の能力は折り紙を早く折ることができる能力。折り紙限定で手先が器用になるらしい。 能力まで可愛さアピールの手段。神から与えられた紙の力ってか。我ながらくだらない。
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