第一章 箱庭

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「ハロー!みなさんいかがお過ごしですかー!」 やたらテンションの高い女性の上半身が現れた。 いや、それだとホラー展開か。正確に言えば、テレビ画面が目の前に現れた感じとでも言うべきか。 宙に長方形のガラス板のような物が浮かび、そこにピンクのボブカット、元気の良い笑顔を浮かべる女性が映っていた。 異常事態であることに変わりはないだろう。俺は既に開いた口がふさがらない状態だ。繊細な脳ミソは崩壊寸前。 そんな俺の様子など知るよしもなく、女性は一方的に捲し立てる。 「神々の箱庭『Garden』の世界へようこそ♪ 自然に溢れたキレイな場所だと思いませんか? うんうん、思いますよねー! なんせ出来立てほやほやの世界ですから♪ さてさて、みなさんにはこの場所で思う存分!徹底的に! 魂の精練を行っていって貰います!」 がーでん?この世界の名前か?てかテンション高過ぎだろこの人。 話してる内容その全てに疑問符をつけたいぐらいだが、その中でも特に気になる言葉があった。 魂の精練。――その言葉を聞いてどす黒い感情と共に思い出される。この世界に連れてこられる前に出会った銀髪の男の言葉を。 「案内人」、「魂の精練と選定」。 つまりは案内先はこの世界で、この場所でその精練と選定とやらを行う。そういうことになるのか? ということは……俺以外も……来てるのか?蓮と詠美も……まさか……生きているのか?
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