第一章 箱庭

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ブレスレットが武器って、なに?てか武器必要?野生の獣が出てきたらブレスレットで殴って空腹を満たすとかそんな感じか?――ブレスレットである意味、あるか? そんなことを考えていると、再び画面が目の前にブゥンと音を立てて現れる。 「アハハー♪時間が無かったので伝えること1つ忘れてましたー!」 うんうん。ですよねー。全然説明足りてないもの。 「今から街の場所から光が天に向かって伸びますので、近い所目指して下さい♪それでは、アディオース!」 それだけを言って再び画面が消える。 ――いやいや。間違ってない。その情報も大事だ。俺いるの山の中っぽいし、どこに行けばいいか見当もつかないからな。でもね、俺はまだ足りない情報あると思うんだ? そう考えて、また画面が現れるのを期待するが……全く現れる気配がない。 その代わりであるかのように、正面の木々の狭間からうっすら天に光が伸びていったのが見える。 はぁ、考えてても仕方無いし暗くなる前に向かいますか。 仕方なく濡れたままの服をさっさと着込み俺は森の中へと歩き出した。
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