その1高校生、大変です

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「ごちそうさまでした」 「お粗末さまです」 僕は食器を片付けると、ソファーにダイブした。 「美味しかった・・・」 「これから食事や弁当は俺が作ろうか?」 「え?本当!?」 「あぁ」 「お金は!?」 「ここにいる奴は大体が金持ちばかりだし、別に気にすることはない」 「じゃあわざわざ学食を食べる必要は無い!?お金かからない!?」 「あぁ」 「よっしゃあああああああああああああああああああああ」 僕は叫ぶと篠倉の前に行き90度のお辞儀をした。 「ありがとうございます!!」 「別に気にすることはない・・・料理するのは好きだからな・・・」 篠倉がぼそぼそと小声で言うのを、僕はしっかりと聞いていた。 「オトメン・・・いや料理ができるイケメン・・・爆発しろ・・・」 「なにか言ったか?」 「いいえ!僕の心臓に誓って言ってません!」 篠倉は「大げさだな」と笑うと「風呂の準備をしてくる」と言ってリビングから去っていった。 「オカ・・・いかん、これは殺される」 篠倉に母性的なものを感じた哉太であったが、言葉を飲み込み自分の中で消化した。 篠倉がお風呂の準備に行ってしまって暇だったので、先ほどもらったパンツを袋の中から出した。 一緒に歯ブラシとメモ帳が添えられていて『歯ブラシも無いだろうと思ったけ、入れといたぞ』と書いてあった。 寮長様様だった。
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