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「はぁ・・はぁ・・・」
「・・・」
「ぐっ・・・」
「・・・」
「けほ・・・けほ」
僕は息をひとつ吐いて、吸った。
そして叫んだ。
「なんで逃げよう言った奴が、ばってばてで、僕がお前の手を引いて走らにゃならんのだああああああああああああああああああ」
「・・そんなことっ・・言われたって・・・僕は運動がにが・・・」
「もう喋らんでいい。というか、何あのチワワちゃんたち。体力すごいわ。褒めるわw」
「だよねぇ・・・あの脚力と体力を別のことに用いればいいのに・・・」
「はげどwww」
少しこんな会話をした後もまだまだ追いかけられた。
「涼様ああああああああ」
「まってえええええええええええ」
どこまで追いかけるんだチワワ。チワワというよか、警察犬な気がしてきたよw
「んー」
チャラ男が唸った。
「どした」
「いや・・・えっと・・・僕よく寮を抜け出す・・から・・・1つだけセキュリティが甘い区域があるんだけど・・・」
「先に言えよ!」
「だけど・・そこ窓で・・・はしご使わなきゃ・・」
「・・・その窓までの高さどれぐらい?」
「え?」
「どれぐらい?」
「大体4mくらい?」
「4mねぇ・・・まぁ行けるよな」
「どういう・・・」
「飛び乗るんだよ」
「?」
「まぁ行けば分かるよ」
「・・・本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だ問題ない」
そういうわけで僕たちはチワワ達に捕まらない用にするため、窓から逃げよう作戦に入ったのである。
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