その1高校生、大変です

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篠倉が作ってくれた美味しいご飯を食べて気分ルンルンになったけれども 「ああああああああ」 「いいかげん行くぞ」 「ヴァヴァヴァヴァヴァヴァ」 「気持ち悪い」 僕の心は流星にまたがってあなたに急降下 「きらっ」 泣きながら決めポーズしてやったら篠倉にすごいゲスを見るような目で見られた 「さっさと行くぞ」 「うううう」 制服をきて、いざ玄関を開けようとしたら手がガックガック 震えて開けれない 「・・・俺の作った弁当が学校に行けば食える」 「食べたいけれどもども」 「じゃあ出ろ」 「ぐぐぐぐ」 開けたいよ 僕も開けたいんだけどもwwwwwww 真面目な方向で震える 「面倒くさい。置いてくぞ」 篠倉は軽く僕をどけると、ドアノブを回して外に出ようとした。 「待って!!ください!!」 でも僕はそれを阻止してドアノブを握った 「僕が開ける!じゃないと意味ない!」 篠倉はため息を1つついた 「早くしろ。遅刻する」 「お・・・おう」 僕は震える手に落ち着けって念じて、深呼吸しておもいっきりドアノブを捻った 「あ・・・あいた」 顎先から汗が垂れる 奏は何も言わずにドアから出て行った 「待って!」 僕は篠倉を追いかけて。 やっと僕は自分でドアを開いて外に出れた。 そしてその時もう1限目が開始時刻で。 なんかすごい壮大な感じだけど、実際ドアを開けただけで。 先生にはド叱られ、篠倉は僕が倒れていただの何だのいって言い逃れてどっか行きやがって。 篠倉に「お前ふざけんなよ」って言ったら「お前がふざけるな。ドアを開けるだけで何時間使うんだ。尺をどんだけ使うんだ」って怒られた。辛い。辛いよ。
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