324人が本棚に入れています
本棚に追加
「それでは準備が整いましたので、生徒会紹介に入ります」
とつぜん周りが黄色い悲鳴悲鳴悲鳴。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
「四宮会長オオオオオオオオオオオオオオオ」
「犬飼サマアアアアアアアアアアア」
なんか苗字にサマつけて呼ばれてるぜ。
パパァここに変な人達がいるよォ
指さして笑ってやりたい。
「では生徒会の皆様どうぞ!!!」
生徒会の人たちが壇上に現れた。
「「「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」」」
おいおいおいおいお前らその悲鳴どっから出してんの。 男子だろ。
声変わりまだなの?
皆ショタ路線か可愛い男の娘とかやっちゃうの?ねぇ?
いやでもギャアアアアとかあれか。なんかウルトラ◯ンとかに出てくる怪物の鳴き声か。
僕は耳に指をツッコミ悲鳴が終わるのをまつが、なかなかに終わらない。
終わるのを待つのもなんだし、少し目線を上げて生徒会を見てみることにした。
悲鳴がうるさくて今までは頭を低くしてたからwwww
「うほっ♂イケメンばっか」
なんて思っていたら、昨日のチャラ男を見つけた。そしてその横の横には昨日暗くて顔がよく見えなかった会長がいた・・・のだが・・・。
「えっ・・・」
僕のキャラがこんなシリアスムードだすとかまじワロリッシュタンバリンなんだけど・・・とか思いながら僕からはそんなムードがあふれていた。
会長みたことがある。
どこかでっていうレベルではなく鮮明に。
周りの悲鳴など聞こえないくらいに、僕は呆然としていて。
「あぁ」
思わず失笑がでた。
そして顔が引きつった。
「なんだ」
やっぱり僕は
「置いてけぼりになってしまっていたんだな」
もう一度会長をじっと見つめる。
「久しぶり。カズ・・・」
そこには、僕と同じように成長した、幼馴染で親友の姿があった。
最初のコメントを投稿しよう!