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「白雪姫様、こちらで少々お待ちください。きっと大きな獲物を仕留めてきますから」
命令を受けた猟師は、城から何時間も歩いた先で白雪姫を一人で待たせることにしたのです。
「こんなところで待つの?なんだか気味が悪いわ」
「申し訳ありません、ほんの少しだけですから」
渋々うなずいた白雪姫を見た猟師は、一度も振り返ることはなく、とにかく城を目指して走り抜けました。
「僕に白雪姫は殺せない!例えお妃様のご命令だとしても…!」
でも、と猟師は足を止めます。
「白雪姫が死んでいないとお妃様が気付かれたらまずいかもしれない…」
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