39人が本棚に入れています
本棚に追加
そう考えた猟師は、咄嗟に森にいた猪を猟銃で素早く仕留めました。
そしてその猪の肝臓をえぐり出します。
「…これを、白雪姫の肝臓としてお妃様に差し出そう。そうすればきっと……」
そう呟いた猟師はその肝臓を手に持ち、辺りが暗くなる頃に城に辿り着きました。
「お妃様、こちらを証拠の品として持って来ました。……白雪姫の肝臓でございます」
肝臓から滴(したた)り落ちる液体を溢さぬようにして、お妃様はそれを受けとりました。
そして、一通り眺めたあと、こう言いました。
最初のコメントを投稿しよう!