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――白雪姫が七歳になった頃、お妃様は物陰から見てしまったのです。
夫である王様と、実の娘が愛し合っているのを……。
「なんで……」
呆然とそう呟くお妃様。
「私だってまだ魅力はありますわ……。なのに何で七歳の白雪と……!」
お妃様はもうその光景を見ていられず、その場からよろよろと立ち去っていきました。
劣等感と吐き気を催しつつ、自室に逃げ込みます。
そこにはお妃様の姿が全て写るような大きな鏡が 妖しく光っていました。
そんな大きな鏡の目の前に立ち、お妃様は自分の姿を写します。
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