【白雪姫】

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「……酷い顔」 力なくそう呟き、鏡に指先を触れました。 「鏡よ鏡、我の質問に答えておくれ」 すると不思議なことに、その鏡は一度光ったのです。 お妃様は続けます。 「……鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだぁれ?」 するとゆらり、と鏡が揺れました。 『ヒヒヒ!それは勿論お妃様さ!その艶やかな黒髪、美しい肌…。世界で一番美しいのはアンタしかいない!』 その言葉にお妃様はホッと息を吐きます。 「そうですわよね…、世界で一番美しいのはこの私……」 そして、こうした日々が数日続いたのでした。
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