39人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな中で蔑(ないがし)ろにされていくお妃様でしたが、唯一の心の支えはあの魔法の鏡でした。
世界一美しいのはお妃様だと、そう言ってくれるのですから。
そして今日もお妃様は鏡に問います。
「鏡よ鏡、世界で一番美しいのはだぁれ……?」
そして鏡は言いました。
『それは当然白雪姫だね!あの雪のように白い肌、赤い頬…アンタなんかよりよっぽど美しい!』
「なんですって……!?」
魔法の鏡が放った思いもよらない言葉に、お妃様は目を見開きました。
「どうしてですの!?まだ白雪は七歳よ…!?みんなあの娘のほうがいいって言うの……!?」
最初のコメントを投稿しよう!