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恥ずかしすぎて下を向いてしまってたら急に太陽くんが近づいて、私の前にグーにした右手を差し出してきた
「これあげる」
「?」
「手出して?」
私がゆっくり右手を出すと太陽くんの右手がゆっくり開いて、ポトッと私の手の中に小さな赤いキャンディが落ちてきた。
「明日の本番頑張れるおまじないしてあるからね?」
じゃ、また明日
ぼけっと見上げる私にそう言いながら教室から出ようとする彼。
「さっ・・・佐野くんっ!」
「ん?」
「あ、あ、・・・ありがとう」
「うん」
ほんの少し笑いながら手をヒラヒラ『バイバイ』しながら彼は帰っていった。
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