~15歳・文化祭~

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恥ずかしすぎて下を向いてしまってたら急に太陽くんが近づいて、私の前にグーにした右手を差し出してきた 「これあげる」 「?」 「手出して?」 私がゆっくり右手を出すと太陽くんの右手がゆっくり開いて、ポトッと私の手の中に小さな赤いキャンディが落ちてきた。 「明日の本番頑張れるおまじないしてあるからね?」 じゃ、また明日 ぼけっと見上げる私にそう言いながら教室から出ようとする彼。 「さっ・・・佐野くんっ!」 「ん?」 「あ、あ、・・・ありがとう」 「うん」 ほんの少し笑いながら手をヒラヒラ『バイバイ』しながら彼は帰っていった。
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