プロローグ

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・・・頭とお腹がひどく痛む さっき私は哲也に思い切りお腹を蹴られ小さな棚の角に頭を打ち付けた。 ズキン、ズキンとぶつけたところが痛む・・・ くらくらする意識の向こうで、ずっと玄関を誰かがドンドン叩いてインターホンを鳴らしてる音がする 「お前はそのまま動くなよ」 哲也がチッと舌打ちして玄関を開けに行った。 バンッ!!!!! スゴイ勢いでドアが開いたのが分かった。 「おい!お前らなんなんだよ!!」 叫ぶ哲也と、大きな物音。 『・・・誰?』 リビングの扉が開いたと同時に、私の知ってる顔が見えた 「彩希ちゃ・・・」 声をふりしぼって友人の名前を口に出しながら、ゆっくり私の視界が暗くなっていく・・・ 「めぐ!!」 「めぐみ!!!」 彩希ちゃんの声と同時にそこにいるはずのない声が私には聞こえた タイヨウくん_______
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