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パチッて音がして
教室が明るくなった
「ほへっ・・・?」
びっくりした私は口からへんてこな言葉を発してしまった。
「あー、鈴村さんか」
あっ・・・
私を見下ろしていたのはクラスメイトの佐野太陽(サノ タイヨウ)君だ。
ぼーっと私を見ている彼を見上げたら、左の頬が赤くなっていた。
「えっと・・・佐野くん、何してたの?」
彼はふわぁぁと欠伸をしながら
「ひゆねを~」
はいっ??
「あぁ、昼寝。起きたら教室真っ暗。びっくりしたよ」
ね・・・寝てたんだ
「だから、ほっぺ赤いんだね」
「ん。机にヨダレ垂らしてました」
ははは・・・と少し恥ずかしそうに笑う彼を見て私もつい笑ってしまった
「鈴村さんは?」
「・・・忘れ物に気づいて取りに来たの。よく忘れるから部活の後輩にも呆れられてます」
私はささっと動いて自分の机にかけてある手提げを取り、彼に見せた。
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