Aチーム

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『こちら陽一! 真正面に! 正面に! 助けてくれ! 嫌だ! 嫌だぁぁぁ』 通信が不自然に途切れる。 最悪な事態を暗示するかのように。 『陽一! こちら薫! 陽一! ねぇ無事なの! ねぇ!』 『こちら志穂! 陽一くんは備え付けの機関銃撃たれた模様! え? 主砲がこっちを向いたわ!』 「志穂さん! 薫さん! 後退してください! 体制を立て直します!」 『直人! 助けて! 直人! 助け』 轟音と共に通信が途切れる。 『志穂! 志穂ぉぉぉぉ!』 悲痛な叫びが耳元でこだます。 その声を僕は聞いているだけだった。 恐怖ではいつくばりながら。
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