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『殺してやる! 壊してやる! 志穂を! 薫を! 陽一を! よくも! よくもぉぉぉぉ!』
しばらく続いていた怨嗟の声はやがて静まった。
エンジンの音も去って行き、残されたのは押し殺された泣き声だけになった。
僕があんな作戦を考案しなければ!
僕がもっと陣形に気を配っていたら!
僕が和穂さんにしたがっていたら!
僕が!
僕が! 僕が!
後悔はいくらでもできた。
後悔すればいくらか救われた気持ちになれるから。
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