高校2年の冬

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2-Dと表記されたクラス。 黒板の日付は12月16日。 少し肌寒い朝のHR前の休み時間。 窓際の席に突っ伏している坊主頭の肩をつんつん、と遠慮ぎみにつつく女子。 坊主頭が少しあがったのを確認して、誰にも聞こえないよう小声で彼女は伝えた。 「昨日の返事だけど、こんな私でよかったらぜひ」 その言葉に、もともと大きな瞳をさらに見開いた彼は、よろしく、とだけ早口に伝えて慌ただしく立ち上がり廊下に消えた。 そのあと、廊下いっぱいに彼の雄叫びが響くのであった。
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