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歩いて15分程で着く私の家。
「それじゃあ、また明日な」
「うん、ばいばい」
そして、光輝は全く逆方向の家に向けて自転車に乗る。
夜空を見上げると満点の星。
冬の空気に、かすかに甘い香りを感じた。
重そうな野球バッグを乗せた自転車は猛スピードで夜に消えていく。
結衣は光輝くんのこと、ほんとに好きなの?とクラスメートに聞かれたことがある。
正直まだ分からない。でも、応援したい。
ただそれだけ。
恋も愛も私は何も知らない。
高校生の付き合うっていまいち何をするか分からない。
でも、今が楽しい。それだけで充分だと思っている。
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