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そいつを起こさないように、そっとベッドを抜け出す。
ベッドの下に落ちてたスウェットを着ながら見た、枕元の時計は、深夜3時。
起きるにはまだ全然早いが、かと言って、すぐにまた寝付けそうにも無い。
水でも飲むかと、冷蔵庫を開けると、牛乳パックが目に入る。
――あ、そうや。
前にTVかなんかで、寝られへん時は、温めた牛乳飲んだらえぇって言うてたな。
小さめの片手鍋を出して、マグカップ一杯分のくらいの牛乳を注いで、火にかける。
どうせやったら、ちょっと甘いのがえぇなと思い、棚から蜂蜜を出してくる。
すぐに沸いた牛乳をマグカップに注いで、スプーン一杯分の蜂蜜を入れてかき混ぜると、甘い匂いが周りに漂った。
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