ホットミルク

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その嬉しそうな顔に、ちょっと恥ずかしかったけど。 さっきまで考えてたことも合わさって。 たまには、こんなこと言うてもえぇかな?と、思う。 「ふじわら、」 「何?」 持っていたマグカップを、そっと後ろ手に、側の室外機の上に置く。 藤原の首に、腕を回す。 そして。 「愛してる」 しっかりとその目を見て、そう告げてやる。 途端、さらに崩れる、その表情。 「オレも」 ぎゅ、と、抱き締める力が強くなった。 .
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