開会式

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やっぱり嘘吐きだ。 あんたはいつも彼女しか見てない。 そう思うと自然と柚葉の口からため息がもれた。 結局、あたしがやることは1つだけだと、柚葉は心の中で思った。 とりあえず、泣かないでおこう。 無理矢理な笑顔はやめて、あくまでも自然に。 ーーー彼の背中を押そう。 知ってたか、叶わない片想いをしているのはあんただけじゃないんだぞ。 そんな視線を送れば、なにか虚しく感じて旬からそらした。 高校2回目の体育祭。 悩みを抱えて開会した。
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