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「娘の誕生日になのに、何、あの適当さは…ハアー…」
「つか、俺らもついで扱いだし」
「ほんと、いい加減だよね!あたしとシンの誕生日は今日だけど、ケイは明日なのにさ!」
「まあ、でも、毎年のことでしょ。それに俺らだって、今日、まとめて3人分のお祝いするんだし」
いい加減な母親に文句を垂れるあたしとシンだけど、ケイは落ち着いた物腰で、テーブルの用意をし始めた。
あたし達の誕生日は、ちょっと曲者だ。
4月1日生まれのあたし。
同じ年の4月2日生まれのケイ。
そして、次の年の4月1日生まれのシン。
4月から高校1年生のケイ。
ケイより364日遅く生まれたシンも、同じく4月から高校1年生になる。
そして、私だけが1学年上の高校2年生。
何故かというと、学校教育法とかいう小難しい法律で、4月1日生まれまでは早生まれだとみなされるからだ。
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