33人が本棚に入れています
本棚に追加
――うにゃぁぁあああ!!??
ガバッ
オレは何が起きたのかと『跳び起きた』。
「あれ、身体がある……」
腕を上げ、脚を上げ、身体中を見回す。どこも変なところはないようだ。
――よし、今度こそ!
辺りを見回す ←ピコッ
ぶらついてみる
まずは腹ごしらえ
辺りを見回してみる。
……どうやら森の中。泉の畔に座り込んでいるらしい。
辺りを見回す
ぶらついてみる
まずは腹ごしらえだ ←ピコッ
何となく腹が減ってきたな…泉あるし魚でも取るか。
立ち上がり、泉の水面を除きこむ。
「おぉ、結構透き通ってるじゃん。これならかなり期待でき…そ……う………だ?」
覗きこんでから凉は、絶句した。
「おいおい………誰だよこりゃあ………」
水面に映っているのは、見慣れた『芙蓉 凉』の姿ではなかった。
茶色だった髪は鮮やかな青色に変わり、全体的に短かったのが腰辺りまで伸びている。
身長もだいぶ縮んでいるようで、恐らく140すらないような背丈である。
しかし、様々な身体の変化の中で一番凉を驚かせたのが………
「つり目じゃ…なくなってる…!」
目、である。
生まれつき目付きがきつく、「怖い」と周りから言われ続けてきた凉は、他人に甘える、好意を寄せると言うことをもう諦めていた。
友達にしても同じである。ただぼーっとしてるだけでも「……芙蓉さん、怒ってる?」と、腫れ物に触るかのように接されてきた。
そんな畏怖の対象だった凉が、幼顔の少女となって水面に映っていた。
最初のコメントを投稿しよう!