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『真子様! 真子様ぁ! ちょ待てよ……いや、お待ち下さい!!』
「何なのよ。うっとうしい」
本日も朝から騒々しいスタートです。
ふと私が目を離した隙にいつも通り真子様はお屋敷から抜け出そうとなさっておりました。
どうやら真子様にはこの屋敷では狭いみたいですね。
高山家の屋敷は東京ドーム2.4個分の敷地面積なのですが……
狭いのでしょうか……
真子様ももう高校3年生。
一歳しか違わないとはいえ、元妹分の真子様を見る私の感覚では親が子を思うのと同じ感覚です。
子供ではないためちゃんと毎回学習して抜け出す方法がどんどん進化しております。
まぁ私の阻止スキルも向上していますのでどっこいどっこいなんですけどね。
お屋敷に大人しくいてくださるのなら、屋敷から抜け出そうするお嬢様を見つけるというスキルなどを磨く必要はまったくないのです。
その分、本来執事として必要な他のスキルを高めれるはずなのに。
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