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そんな真子様は…いや、あの真子様なのに意外と一途に恋をなさっています。
ずっと片想いしていらっしゃるのです。
そのお相手の名前は蒲生鶴千代。
彼は真子様との親交はもちろん、私との親交もあります。
彼と私は高校で知り合い、互いに親友の間柄です。
つまりは彼も選極学園高校の生徒であり、またレディジェントルマンコースであるので鶴千代の家も相当なお金持ちであります。
それもそのはず「gamo」といえば知らない人のない世界中で圧倒的なシェアを誇る文具ブランドです。
彼はいわゆる細マッチョで容姿も文句なく、家柄も申し分ありませんので真子様とカップルになればお似合いだと思うのですが、鶴千代には一つ問題があります。
一人の男に心酔しているのです。
それも盲目的に。
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