開いた口が…

1/7
前へ
/58ページ
次へ

開いた口が…

斉藤と沖田が走り去った後、一対一で残された隊士はじりじりと後ずさった。 「……」 「あの、ごめんなさいこれお返しします…っていない」 (抜き身の刀持っとく分けにも行かないし…いいや、ここ置いておこう) 桜がかがんで軒に刀を立てかけたときだった。 「何しているのさ、まったくのんきだな」 すぐ後ろで声がした、慌てて刀を手にとって振り向くがどうやら新撰組ではないらしい、お決まりの羽織を着ていない。 「そんなもの向けないでくれるかな、せっかく助けに来たのにさ」 「え??」
/58ページ

最初のコメントを投稿しよう!

15人が本棚に入れています
本棚に追加