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「耳悪いの? 助けに来たの」
「誰を?」
「あんたに決まっているでしょう!?」
馬鹿なの?っと少年は桜のてをつかんでいった。
「まったく。何で蘭がこんな役回り…」
ボソッとつぶやいた少年はそのまま、早足で屯所を後にした。
「どうだ?上手く言ったか?」
しばらく行ったところで少年が立ち止まったかと思うと少し大柄の男が物陰から姿を現した。
背の互い男が見下ろしながら言って来た。
「はい、このとおり」
少年はつかんでいた手を離して男に見せた。
「私の立てた、策だ失敗するはず無かろう」
今度は桜たちの後ろ、先ほど通ってきた道のほうから声がした。
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