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「三成様! 何故蘭がこんな女を連れ出す役なのですか!?」
現れた男を振り返った少年が言った。
「決まっているだろう、お前が一番年下だからだ」
「…」
そう言われてしまえば何もいえないらしく、ぐっと押し黙った。
「武田殿、協力感謝します」
「別に…爺さんに頼まれていたし、お前に頼まれなくてもやっていたさ」
”たけだ”言われた男は照れくさそうに頭をかいていった
「さようで、では移動しましょうか」
”みつなり”はそれを無視して歩き出した。
「あ!!まってください」
その後を少年が追う、
「あの~助けてもらったようで、ありがとうございます。けれど、私しなければならない事があるので、これで…」
博士に言われた通り歴史を戻すうにしろ、目的地が江戸時代だった理由も分からないし、何より新撰組が銃を所持していることが気になる。
とりあえずは、町を見ようそう思って離れようとした桜の手を誰かがつかんだ。
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