プロローグ

7/7
前へ
/282ページ
次へ
「ええ、そうなの。悠君にまたお願いがあって、わざわざ付き合って貰ったの」 そして柯菜はまた笑う。 満面の笑みだ。 だがそれは、ケーキが美味しいからではない。 いやそれ依然に、雰囲気が違う。 楽しそうに笑う柯菜は、何処か危なげで暗い、見た目とは反した、明らかに別の笑み。 全く同じ笑い方のはずなのに、雰囲気は全くもって別物。 そっくりさんでも見てるのかと、少し不安になる。 これがもう1つの、柯菜が幸せそうな笑みを浮かべる時。 それは、 「悠君に手伝ってもらいたいの。邪魔者を消すために。ね?」 それは、厄介事を解消するときだ。
/282ページ

最初のコメントを投稿しよう!

163人が本棚に入れています
本棚に追加