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茉理愛は、校舎をウロウロしていた。完全に迷子の様子。学園のマップを片手に持ちキョロキョロしていた。そして、ある部屋の前を通るとピアノのいい音色が聴こえてきた。
「そこに誰かいるのかい?」
「すみません。ピアノの音に反応して聞き入ってしまいました。」
「中に入って来ていいよ。」
「お邪魔します。!?」
部屋の中に入ると、先程口論した秋仁と瓜二つの顔があった。しかし、よく見ると雰囲気が柔らかい感じである。
「お祖父様から茉理愛さんの話しは聞いているよ。僕の顔を見て驚くって事は、双子の兄の秋仁に会ったのかい?」
「はい。」
「秋仁が茉理愛さんに酷い事言ったんじゃないかな?秋仁は、茉理愛さんの写真を見せられて気に入ったみたいだし。僕も茉理愛さんを見て可愛い女の子だって思ったよ。」
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