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近未来。世界は大きく変わってしまった。どこを見ても、機械、機械、機械。緑などない。二酸化炭素を酸素にかえるのは機械の仕事となった。科学の進歩は、森や木々を奪いさっていった。人は楽を求めた。求めすぎたが故に、世界は破滅へと近いていた。
そして僕は、そんな世界を嫌う大人達によって作られた、あるいみ、最終兵器だ。
この体全てが、世界を終わらせるための鍵となっている。人工的に作られた人間のようなものだ。完璧にちかい存在の僕だが、科学者達は、一つだけ大きなミスをした。僕に自我をもたせてしまったことだ。
ある日僕は、全てをしってしまった。自分の存在、世界の状態。そして僕は、施設から脱走する事にしたのだ。
17歳になった日、隙をみて脱走した。17歳になった日を選んだのは、17歳をすぎると、僕は鍵として機能してしまうからだ。
行くあてなんてない…。それでも、逃げるんだ…。
「なぁ…なぁってば。」
体を揺さぶられ、目が覚める。
「…んっ…ん~…。」
「こんなとこで寝てたら風邪ひくぜ?。」
男の声だ…しかも若い…。
「大丈夫か?なんなら家までおくるぜ?」
優しい人のようだ…。
「…帰る場所なんて…ない…。」
そういい
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