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姫佳に怒られたから少し真面目に書く。
昼飯の後に寝てたら電話で叩き起こされた。
枕元の時計を見ると4時だった。仕方ねぇ、起きてやるから感謝しやがれ。
適当に髪を撫で付け、オレはジャージのまま外へ出る。
玄関のすぐ近くに、オレの安眠を妨害した張本人はいた。
水色に染められた髪の上に野球帽を被った、端正な顔立ちの青年。
ほとんど毎日グレーのコートを引っ掛けているそいつの名は空音終二(ソラネ シュウジ)。オレの悪友だ。
「ようやく起きたか、半分引きこもり」
「うっせ。それよりさっさと話始めろよ」
まだねみぃんだよ。
「はいはい」
終二は適当に返事をすると、肩掛けのバッグから携帯端末を取り出した。
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