0人が本棚に入れています
本棚に追加
路地に入って暫く進むと、大きなダストボックスがある。
あたしはそこに上ると、その上方で壁から突きだしている標識を支える支柱に掴まり、反動を付けてその上に飛び乗った。
そこから更に左上の窓枠に飛び付き、身体を持ち上げて枠に足を掛ける。
上手く窓枠に立てたら、後は屋根に手を掛けてよじ登るだけ。
いつものクライミングコースを通って屋上に上がると、予想通り、白黒ぶちの雄猫がごろ寝してた。
そいつに低圧のエアスプレーを吹き付けて砂埃を吹き飛ばす。
「よし、もふらせろ」
「ふにゃあ……」
最初のコメントを投稿しよう!