1日目 朝 <ヒメ>

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路地に入って暫く進むと、大きなダストボックスがある。 あたしはそこに上ると、その上方で壁から突きだしている標識を支える支柱に掴まり、反動を付けてその上に飛び乗った。 そこから更に左上の窓枠に飛び付き、身体を持ち上げて枠に足を掛ける。 上手く窓枠に立てたら、後は屋根に手を掛けてよじ登るだけ。 いつものクライミングコースを通って屋上に上がると、予想通り、白黒ぶちの雄猫がごろ寝してた。 そいつに低圧のエアスプレーを吹き付けて砂埃を吹き飛ばす。 「よし、もふらせろ」 「ふにゃあ……」
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