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次の日の朝、1人寂しく起きる。
隣で寝てる寧々はまだまだ深い眠りの中。
本当、なんでこんな日に朝からイチャイチャすることが許されないのか。
全く、理不尽だ!
岸ちゃん先輩に愚痴ってやる。
朝飯に、昨日の夕飯の残りやご飯を食べながら考える。
今日は朝から寧々を驚かせてやりたいな。で、帰ってからその時の感想を聞くんだ。
なんか、そんなことを考えてたら楽しくなってきた。まるで、イタズラをする時のようだ。
「そうと決めたら、寧々が朝起きたら1番に見るとこに何かやりたいな。
って、ヤベ!後少ししか時間ない。
じゃーあそこにこれ、貼ればいいかな。」
「んんー……
あれ、弥生くん?…って、そっか。今日は朝早いって言ってたもんなー
今日は朝から弥生くんと会いたかったけど、お仕事なら仕方ないよね。弥生くん、いつも楽しそうにお仕事してるもん。」
7:00前後に起きた寧々は、自分の分の朝飯を食べようと、キッチンへ向かう。
「あれ、何この紙。弥生くんから何か伝言でもあったのかな?」
ちょっとしたものでも作ろうと冷蔵庫を見ると、昨日はなかったはずの紙がマグネットでとめてある。
「なんだろー……
ふふっ。弥生くん、恥ずかしくなかったのかなー。帰って来たら、あたしも言ってあげなくちゃ。」
《寧々、おはよう。
あと、結婚記念日おめでとう。
いつも、愛してるよ。
今度の休みに、またあの河原でピクニックでもしよう。
桜田弥生》
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