魔武器

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 サランに深呼吸を促され、漸く興奮が落ち着いたライラだが、頬は依然として赤く染まったままだった。 「もう!エルは格好よすぎなんですよ!」  復活した後の第一声はこれ。  俺以外の男子が聞いたら妬みの視線が殺到する文句でした。  更に隣でユウナがコクコクと頷く姿を見たら、全員がルヴィに襲いかかると思う。  ……んでもって返り討ち。 「……?俺からしたらハルの方が格好いいと思うけどな……」  いやオイ。  お前は鏡を見たことが無いんですかー?  返り討ちにされた生徒が再び襲いかかりそうな言葉を、何の偽りも無く口に出しているのがまた憎たらしい。  アホとかバカとか言いたいけど、頭的には圧倒的に俺の方がヤバイし、何より殺される……! 「こんなアホ丸出しの男が格好いいなんて思いません。ハルがルヴィに勝っている所なんてミジンコ程も無いです!」  …………。 「そこまで言わなくてよくね?」 「黙ってて」 「はい」  ……睨まれて何も言えなくなった。
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