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はーい、皆さーん。ここに<<転移>>どころか世界を滅ぼせるレベルの魔法が使用できる世界最強がいまーす。
心の中でルヴィを指差し、堂々と紹介する文句を呟く。
実際には口にすることは無いし、した所で信じてはもらえないが、何となく彼の表情を見たらやりたくなった。
……まぁ残念ながら、俺もやろうと思えば世界を滅ぼせるんだけどな……。
息を切らしながら会話に参加するライラ、軽く息を定期的に吐くサラン、悠々と喋るユウナ。
【創造の救世主】について話題が出ないかについて絶対ソワソワしてるルヴィと、それを見て内心笑う俺。
客観的に窺えば女子と男子の温度差が激しい集団は、様々な気持ちを抱えながら″第1魔法室″を目指す──。
「おい大丈夫か?ライラ」
「大丈夫なッ、訳……、ない、じゃないですか……ッ!!」
……無事、鐘が鳴る時間内に到着した俺達だったが、膝に手を着き明らかに疲労困憊しているライラに、俺は心配の声を掛けたんだが何故か無駄に強く否定された。
んだよ。そんなに睨まなくてもさー。
明らかに「お前じゃねぇよ」感が全開だよコレ。
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