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「どんまい!ユウナ」
俺は不機嫌丸出しの表情をしたユウナに満面の笑みを見せ、明るく励ましてみた。
……俺で機嫌が直る事はまず、無いんだけど。
予想通り、ユウナはこちらへ顔を向け、キッと睨み付けた。
小刻みに震える拳が、俺の視界に写る。
「五月蝿いッ!!」
「ぐぼぉッ!!」
怒りの、俺にとっては理不尽極まりない鉄拳が、顔面へと放たれた。
濁った悲鳴を上げ、そのあまりの勢いに後ろへ吹き飛ぶが、窓に思い切り激突し前のめりになり、そのまま床に伏せる。
……クッソ、これはヤバイな……。
身体のあちこちが尋常では無い程痛み、一部を動かそうとしたら、耐えられない痛みが襲う。
──窓に激突した時、最悪なぶつけ方したもんな。
朦朧とする意識の中、ルヴィとユウナの会話が聞こえた。
「うわ、ピクピクしてて気持ち悪い……!」
「確かに……」
ハッ、好き勝手言いやがって……。
言葉にしたい思いも、口には出来ない。
兎に角、何とかしねぇと……。
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