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平安時代、日本は魑魅魍魎悪鬼羅刹が蔓延る国だった。
夜な夜な現れては人を襲い、喰い殺す。
そんな事が日常的に起こっていた。
故にそれらに対抗する術を身に付けた者たちが現れだした。
それが、陰陽師である。
彼らは闇に巣食う物ノ怪達を倒し、封じ、従える事が出来た。
そして陰陽師は次々とその数を増していったのである。
国が管理する者から民間の者まで、実に沢山の陰陽師が魑魅魍魎たちと戦っていたのだ。
有名な安倍晴明もその一人である。
しかし、そんな陰陽師達の中でも攻撃に特化した特殊な流派が存在した。
その流派は札の効力を閉じ込めた日本刀を使い、魔を斬り裂く事を目的としていたのだ。
彼らはその戦闘スタイルから
斬魔士
とそう呼ばれた。
いつしか、それは最強の陰陽師を表す称号となっていった。
そして現在、その称号を受け継ぐ者が――
「たーすーけーてぇぇぇ――!!!」
ピンチに陥っていた。
「くっそぅ!俺の…俺の日常を返せ!糞オヤジィィィイイイ!!!って来たあああ!!誰か助けて―――――!!」
最強…なのか?
まあ、取り敢えず……
今!
最強の陰陽師ファンタジーが幕を――
「助けてぇぇえええ!!!」
ドガンッ!!!
ズル……
ベシャッ!
ま、幕を…上げる……
ガクッ……
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