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この物語の主人公である。
因みに白髪で縞模様になっている短髪の痩せた中年男性が零慈の父親、葉霧慈馬(はぎりじま)。
その隣のプロポーションの良いロングヘアーのご婦人が母親の葉霧沙耶(はぎりさや)。
皆田舎に相応しくない垢抜けた感じの雰囲気がある。
まあ、流石に引っ越ししやすいように服は動きやすそうな格好だけれど。
「一軒家なだけ有難いじゃないか。自分の部屋を自分で決められるんだぞ?」
「だけど気軽に遊びに行く事も出来ないじゃん……」
「自転車は買ってあるから、それで移動しなさい。」
「帰って来んのが大変過ぎるだろ!!」
「体が鍛えられて良いじゃないか。中学校は文化系の部活無いし、部活は強制参加だからな。」
この話だけだと子供の都合ガン無視な学校である。
「そんなんサボればいいだけだし。」
零慈は零慈で反抗期真っ只中なようだ。
「そんな事したら内申に響くぞ?」
「そうよ?それに可愛い女の子と部活でお近づきになれるかもしれないのよ!この町の子はレベルが高いって周辺の市町村で評判なんだから!!」
「いや、何でそんな事を母さんが知ってるんだよ……」
尤もな意見で切り返して来た。
もっと食い付くかと思ったが意外と冷静なようだ。
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