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更に二階には、八畳の和室が3部屋に五畳半の書斎、四畳半の物置に十九畳半もある広い客間があるのだ。
因みに和室にはそれぞれ二畳位の押入れがついている。
また表の庭には5m四方の畑があり、裏庭には直径2mの池がある。
これで価格が1500万円なら多少無理をしてでも買いたくなるというものだろう?
「こんな家普通じゃ手に入らないからな!多少交通が不便でも買わなきゃ損だと思ったんだよ。」
「どの部屋も広いから、沢山人が来ても大丈夫ね。」
コロコロと笑う母親を見て零慈は何を言っても無駄だと悟ったらしく、溜息を吐いて項垂れた。
その夜――
「―――よし!こっちは終わったけど、そっちはどうだ?」
「終わったわよ。」
「こっちも終わり。」
「うん、じゃあ一先ず引っ越しはこれで終わりだな。」
「今日はもう疲れたし、何処かにご飯でも食べに行きましょう。」
「俺はラーメンがいい。」
「父さんもその方がいいな。」
「じゃあラーメン屋に行きましょうか。隣町にいい店が在るのよ。まだやってる筈だから私が案内するわね。」
こうして零慈達は、家族揃って車に乗り隣町へと向かったのだった。
そして、夜は過ぎていく。
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