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笹草家は昔からエリート家族と言われてきた。
母親はバイオリン奏者の笹草鞠子、
父親は星野大学の教授笹草平次。
娘の笹草鞠絵は成績優秀、容姿端麗だった。
完璧に見られる家族には一つだけ欠点があった、それは人見知りなこと。
三人とも、異常なほどに。
だから、隣近所とはいえ緊張してしゃべれない。
なんだか、仲のよかった人たちはその態度に対して陰口を叩きだした。
娘は気取っているとクラスで孤立し、上の年の者にもしゃべりかけられなくなった。
中学生になると家族も一人一人個々の時間を作り出した。
仲のよかった家族はバラバラになり娘は学校で家で本当の笑いというものを忘れてしまった、、、
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