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今思えばね、
そんなに私、悪くなかったのよ。
もし
ちょっとダイエットして、
髪もさらさらになるようないいシャンプーとか使ったりして
肌荒れしないようにちゃんと手入れしてさ。
そういうちゃんとしてるのって
あらわれるじゃん？
でも、ちゃんとしてなかったんだよね。
夜型だったり、深夜にチョコ食べたり
勉強しないで彼氏とセックスしたり。
落ちてくよね、16歳としては。
でももし、ちゃんとしてたら、
そこそこモテたと思うんだよ。
当時の基準はモテるかどうか、だったからさ。
たしかに目は一重で
時代錯誤だって自分の顔のこと、思ってたけど。
でも痩せてれば目なんて相対的にでかくなるし。
わかる？
どんなにパッチリ二重でもさ、
顔でかいと目小さいじゃん。
同じ大きさの目でも、
顔小さいと、その目の印象ってでかいんだよね。
わたしさ、
今、デザインする仕事したりしててね。
美術の勉強する機会があって、
22歳で、そういうこと勉強して知ったんだよね。
22歳のときには
私のほとんどの改造計画は終わってたから
どーしよーもないけど。
美意識の高さゆえにつけた仕事だと思うけど、
職業として美を勉強するとさ、
一重とか二重とかそういうことじゃないなって。
まぁ、でも絶対の価値観だよね。
そのときの価値観。
美的感覚。
そんなの変わるしね。
時代とともに。
今は、少なくとも自分はこう思う。
あのときの自分も、
ちゃんと手入れすれば
つまりケア的なことすれば
そこそこだったんじゃない？って。
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