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好奇心旺盛な年頃。疑問に思ったことはなんでも聞くんだろう。 「参ったな……」 男は頭をかきながら呟いた。 「ねえ……なんで?」 妹は男の足にしがみついた。 「こら、やめなさい」 私は妹に怒った。 実際、私も気になったが、今はそんなことしている場合ではない。 するともう1人の男がしゃがんだ。そしてふところから写真を取り出した。 「先輩!」 「いいじゃないか。子供だって立派な証言者だ」 「でも……こんな小さな子供じゃ、まともな意見得られませんよ」 「この男性に心当たりない?」 妹はじっくりと写真を見つめたが、ないよ、と言った。
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