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無理矢理引っ張られて、試着室に連行された。 仕方なく先程のスカートを着てみる。 何度か鏡で確認していると。 「七星ー、もういい?」 イチの声がし、ゆっくりカーテンを開ける。 「・・・似合う?」 おずおずと問う。 他にもイチはスカートのに似合いそうな服を選んでくれた。 前々から、着たいとは思っていたが、今更ながら違う系統の服に抵抗があり、恥ずかしくて着れないでいたのだ。 「似合うよ。可愛い。」 イチは上から下まで凝視すると、満面の笑みでこたえた。 「・・・本当に?」 「俺が嘘をつくわけないでしょ。」 否、何度もついたことあるよね。 昨日も勝手にアイス食べたの隠して嘘ついて怒られてたよね。 でも、純粋に嬉しかった。 お世辞でも可愛いと言われて、嫌な気分はしない。
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