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昔から、といっても流がいなくなってから、イチが抱き着いてくる時は決まって悩みがあったり、悲しかったり、と不安な時だった。
自分だけ解決しようとするイチを弱虫な私はどうすることもできない。
けれど、抱き着くことで少しでもイチの不安が消えるならば、私はそれを簡単に許してしまうのだ。
・・・でも、これ以上やったら許さないけど。
「で、なんでついて来てんの。」
「暇だから散歩。」
「あ、そ。」
帰路の途中にある山崎さんの家に回覧板を届ける。
そこで、アイスをいただいた。
今度私も何かお裾分けしなければ。
このアイスが無くなるまで、イチの散歩に付き合うことにしよう。
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