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夢「一度、気になってお店に入ったことがあるんです。そこがぬいぐるみ専門店だったみたいで、初めてぬいぐるみを触ったんです。固いのやふわふわしたものやわさわさするものいっぱいあって、ふわふわしたものが一番好きだったんで…」
鵺「ふわふわだったらなんでもいいのか?」
夢「うさぎさんが…可愛かったです」
鵺「うさぎ、か…。動物園にも機会があれば行くか」
夢「動物…園?」
鵺「本物の動物がたくさんいて、餌とかあげることのできる場所だ」
夢「そんな場所があるんですね!行けるご主人様が羨ましいです!」
鵺「バカか、夢も行くんだよ」
夢「ぼ、僕も!?」
鵺「弟だからな、兄弟水入らずってやつだ」
夢「そう、ですか…」
正直、怖い。もしもサンタさんからプレゼントが来なかったら僕はご主人様の弟ではないということだから。その事実が消えれば、ご主人様は僕を捨てるだろう。
いくらご主人様がサンタさんと知り合いでも、サンタさんは僕が奴隷ならプレゼントなんてくれないに決まってる。そしたらご主人様は僕をこんなに優しくしてくれないだろう。
夢のことばかり話していた僕だけど、それこそ奴隷として持ってはいけない夢なんじゃないだろうか。奴隷が夢を持つなんて烏滸がましいにも程がある。
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