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「初ちゃん!! いつまで寝てんねや!? 早よ起きぃ!!」
「うぅ……ん……っ?」
あ、れ……?
ここ、は……?
ガバッと勢いよく起き上がって辺りを見回すと
目の前に色とりどりの着物を広げる女の子がいた
えっと……確か……
「……おはようございます
――お化けちゃん三号」
「誰が三号やっ! うちは“梅”!!」
なんて突っ込みながらも着物を広げる手を休めない三号……もとい梅さん
……んーっと……ここどこ……?
全体的にこじんまりとした質素な部屋
床の間には梅と鶯の可愛い掛け軸が飾ってあって
その下には見覚えのある刀がでんっと居座ってる
……あ。そうだ……
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