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「……ほら、初ちゃん?
お返事は?」
ひそひそと梅さんが声をかけてくれる
で、でも今しゃべったら噴くっ絶対噴く!
けど、このまま無言でいるなんて失礼すぎるし
……いや、笑い堪えてる時点で相当ひどいけど
我ながらものすごい自制心であたしは乃美さまの頭から目をはずし、再び頭を下げた
「よ、よ……ぶふぉっ――よろしくおねっお願……いしまっす……痛っ!」
――ちょっと噴いちゃったら梅さんにお尻を思いっきりつねられた
「乃美様……えろうすんません。この子上がってもうて……」
竹さん。笑顔が恐いです……
「あぁ。よいよい。気にするな。お前たちも新しく仕事を教えたりとすることが山ほどあるだろう。
もう下がって良いぞ」
そう言うなり乃美さまはあたしたちに背を向けて
机の上の書類?に目を通して始める
竹さんは へぇ と言って頭を下げ、綺麗に襖を閉めた
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