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帰ってきたとき、弟は硬直で母さんは気絶した。
その瞬間自分はこの家にはもう戻ってこられないのだと痛感した。
気絶した母さんの面倒を弟が見ている間に財布と携帯だけ持って家を出た。
行く宛はない。
とりあえず友達の家が良いと思ったがその友達が家族に変な目で見られるのはいやなので止めておいた……。
ケンジ「いや、待てよ!?」
あいつの家なら!!
そう、その時思いついた友達の名前は鈴木健。
確かあいつはマンションに一人暮らし…だったはずだ!!
ケンジ「トゥルルルル…トゥルルルル…トゥルルルル………!」
ケン[? どうした?]
ケンジ「あっあの!!…今家の前にいるから…その…ちょっと出てきてもらえないかな?」
ケン[? 良いけど…声どうした?]
ケンジ「後でちゃんと説明するから!!お願い!!」
ケン[ああ。分からんが分かった。]
ケンジ「ツーーーッツーーーッツーーーッ」
ケン「ガチャッ」
ケン「キヨ…!?」
俺はこいつにだけキヨと呼ばれてる
ケンジ「おっ降りてきて!!」
ケン「ど…どちら様?」
ケンジ「驚くかもしれないけど、何も言わずに聞いて。」
ケンジ「この携帯…連絡先…この服…信じてくれる?」
ケン「ああ。でも何でそんなロリ容姿の女の子になったんだ?」
ケンジ「秋葉原からの帰りにおじいさんに席譲ったら願いを一つ叶えましょうとか言われて冗談混じりで女の子になりたいとか言ったらこうなった…」
ケン「マジでか!?」
ケンジ「マジだ」
ケン「で、俺が一人暮らしだから居候させてくれと」
ケンジ「うぅ…」
ケン「図星か。まあ良いけど……でも条件がいくつかある」
ケンジ「なっ何でもしますっ!!」
ケン「一、普段は口調、行動を女の子のように振る舞う
二、俺と同じ学校に編入する
三、とりあえず従ってもらう」
ケンジ「三が気になるけど…そのくらいでいいなら従う…わ」
ケン「ん。よろしい。で…荷物とかは?」
ケンジ「財布、携帯、この服自転車くらいよ?」
ケン「ああ把握。服は明日しまむらでも行こう。ちなみに俺のことはご主人様とお兄ちゃんどっちで呼びたい?」
ケンジ「お兄ちゃんでお願い。」
ケン「遠慮せずにご主人様でも……」
ケンジ「しっ…従えって言うなら……」
ケン「俺でもそこまでは強制しないよwww」
ケンジ「名前は……」
キヨ「鈴木キヨ…とか?」
ケン「血縁のない妹とかマジ萌えるwww」
キヨ「気持ちは分かるけどそれ、私の前で言う?」
ケン「男のロマンだwww」
ケン「大丈夫、大丈夫まだ押し倒さないから」
キヨ「こっ怖いわ…」
今日、今から俺はケンの妹として生きていく事を心に決めた
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